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黒人2

オタクに共感できない話

好きなアニメや漫画が共通する相手と話してると、どうもコンテンツへの向き合い方のアングルとか、温度感が自分とはちょっと違うなみたいな、少し距離を感じたり勝手に気まずさを感じてしまったり、というのはおれ以外のオタクにとってもよくある話なんでしょうか。おれだってオタクが作品への愛を語ってる様子を眺める行為自体はそれなりに好きなはずなんだけど、その愛の在り方がどうもキャラ愛とか、関係性萌えみたいな方向に偏っていると少しテンションが下がってしまう。これは罠で、勝手に相手との距離感を見誤っているおれが全部悪いだけなのですが。

というかこれはもう10年前から教室の隅っこで模造クリスタルを読みながらポコチンをパツンパツンにして、オタクであることで自らのアイデンティティを形成してきたおれ自身がオタクではないということを受け入れられないだけなのではないでしょうか。

所謂「推し活」的なオタクの在り方が一般化されすぎている現状に関して口を挟みたくなる気持ちはあるものの、おれ自身『不潔で、コミュニケーション能力が著しく低く、アニメやゲーム以外への関心が低く、表情筋はたるみ切っていて・・・』といったオタクのネガティブなステレオタイプの存在によって自分のアイデンティティの形成を助けられている側面がある(そういった自分のネガティブな要素が「オタク」という枠組みによって肯定されているような感覚すらあった)ので、今の経済活動によってアイデンティティを獲得するような若い現代オタクとも共通する部分があるとも思う。経済活動が、アイデンティティの、下敷きに、なっている、ことに関して、若干の、嫌さは、ある、が。

とにかくこうしてオタクであることが当たり前になってしまった現代の日本においてアニメにもゲームにもキャラ萌えにもアイドル配信者にも何にも興味を持てないおれは若干の居心地の悪さを抱いているし、なんならゆるやかに迫害を受けていると言ってもいいだろう。さしずめ第二の黒人だ。

第二の黒人であるおれには教育を受ける自由、職業を選択する自由は与えられず、炭鉱労働へと向かうバスの後部座席に乗り、決められた水飲み場で水を飲む。インターネットを覗けば白い頭巾を被ったオタクたちに囲まれ、「やばい」「尊み」などの罵詈雑言を浴びせられ、その周りを白金の鎧に身を包んだ24人のフクロウの騎士団が囲み、その周りをサイコロ状のアリゲーターのテール肉とヤギ乳のチーズのピザが囲む。スポーツをしませんか?おれたちの社会は難しくなりすぎた。ルーローハンって味どうこうの前に名前がかっこいいから食べてるって側面があるよな。


チャーハンの軽量化に成功→シャーハン


ありがとうございました。